立ち止まってみた この瞬間が まるで止まったままのように 勝手に時計は動くけれど 私の心はなおくすぶりつづけて ねじのきれた時計 鳩は動かないまま いつから―?いつから―?いつから―?
心を掘り起こす大きなシャベルを下さい 鎖を切ってしまえるような 壁をたたき割るような 歌を下さい 天蓋に風が吹けば ゆらゆらと舟虫にまみれて 私はしずんでゆく ただ ただ おちてゆく 砂にうもれた 顔だけを出した トビウオの子供のように この世界を見てる
私を知らないでください ただみにくい私を・・・ 乱反射する光が まぶしすぎて 砂に戻る 立ち止まった時間の中で―
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