二匹のオオカミ犬に会った深い目をしていたやさしい目をしていたどこかで聴いた森の風を知っているような瞳だった野生の茶色い土の毛皮を受け継いで仲間たちと呼び合った遠い記憶を持っているまた、会いたいと戻ったらもう、車に乗せられて連れていかれてしまったわたしの中には呼び合う風の音が残った