このところ、今までを振り返る機会があったので
文学部時代を思い出していた。
『ライ麦畑でつかまえて』が 私の卒論のテーマだった。
アメリカのサリンジャーという人が書いた小説。
主人公の高校生は 子供の心をうしないたくない。 大人の世界の俗さに生きる場所が 見いだせず、 子供の純粋さに自分の居る世界の心の救いを 求めている。
私も、まさに同じだった。
私は子供の世界に、 いや、そのころにもすくいを求めていたので 動物の世界、植物の世界にもとめていた。
人間も、同じ動物のはずであるが 動物の持っている純粋さが人間にも そなわっているのだろうか。
彼は、それからどうなったのだったろう。 今また、その小説を開きたくなる。
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