実家の、自分の部屋にいて、思うこと。
ここから出たくない。
まだ、ここにいたい。
そんな私がいた。
高校生の私?
中学生の私?
それとも、今の私?
私の魂がそこにいた。
今も、きっといると思う。
だから、東京ではこころぼそい。
甘えたい、子供の私がいる。
それにやっと気づいたから、
ドアをしめて、そっとしてあげたい。
気のすむまで、そこにいていいんだよ、
と、やさしい日差しと布団にくるまっている
子供の私に語りかける。
行かなくちゃいけなかった、あの時の私がいる。
一切を、ふりきって。
本当はもう少し子供でいたかった、あの時の私がいる。
ベランダと、観葉植物に囲まれて、
あの部屋にいたかった私がいる。
ピアノをたたいていたかった、私がいる。
娘をやっていたかった、私がいる。
ただいま、おかえり。
ごめんね。って言いたかったんだ。
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