つれづれ
DiaryINDEXpastwill


2002年08月21日(水) 理由

宮部みゆきさんの作品。朝日文庫刊。
直木賞受賞作。

もともとはこの作品、朝日新聞に連載されていた新聞小説である。
毎日次のページを読むのが待ちきれなくて、新聞で読むのをあきらめ、
文庫になるのを待ち望んでいた。

文庫にしてはけっこうな量。(京極夏彦さんほどではないけども)
でも、ほとんど一気に読めた。面白かった。

ルポルタージュの形式で書かれた文章が嫌いな人には向かない小説かも
知れないけれど、傑作と言っていい出来だと思う。
事件が起きる理由は、何かひとつのことではない。きっかけにはさらに
それが起きるためのきっかけがあり。。と遡っていくと、膨大な数の
人の、様々な事情が特別なタイミングでからみあった結果なのだな、と
感じさせられる作品だった。


ましろ