会った瞬間は、どこか無愛想で。別れる瞬間は、どこか不器用で。その間の時間は夢心地。季節の変化を追いながら、或いは寒さを避けながら、喉を潤し、空腹を満たし、欲望に身を委ね、僕らは短い時間を暮らした。別れた後も、僕と君の関係をずっと考えていた。そしていつのまにか眠ってしまっていた。目が覚めて、隣に君が居ないのがわかると、当たり前だと解っていながら淋しかった。僕がそう思うように君がそう思っていれば、僕は満足できる。そういう関係があれば。