403 Forbidden

2004年07月16日(金) 風

今日が締め切りのレポートを、なんとか朝書き終えた。
昨日から2時間しか寝られなかったが、提出しに大学まで行く。
そのために午前中は会社を休んだ。

レポートを提出し、とんぼ返りで会社へ向かう。
午後からの仕事には間に合ったが、
寝不足から来る体のダルさから仕事に身が入らない。
プロジェクトは今が丁度最後の仕上げというところなのだが、
オペレーションも投げ遣りになってしまう。

それでも終わるまでは帰れない。
結局終電になってしまった。


ヘトヘトになりながら、地下鉄のホームで終電を待つ。
こんなことは普通死ぬ前に考えるものだ、と思いながら
ぼんやりとした頭で、いままでの人生を振り返った。

いい人生だったかというよりも、
人並みに生きているか、ということのほうに関心が行ってしまうことが、
自分では少し情けない。
がそれも人間臭くて嫌いというほどでもない。
僕の周りには、幸福にも多くの人がいてくれて、
ほんの少しずつだけれど、時々気にしてくれていて、
僕も、そんな人たちのことを少しずつ気にしていて。

大きな病も無く、苦しいトラウマがあるわけでもなく。
それなりの勉強をし、それなりの職につき、
不味い物は食べなくても生きていける。
取り立てて大きな不満も、大きな要求もあるわけではない。

物足りなさを感じるにはあまりに恵まれているようにも思う。


ここ1年で、少なくとも今の僕が感じている物足りなさの正体が分かってきた。
それは「ポジション」ということ。
自分が他人に出来る僅かなことを、惜しみなく与えられるように、
そして僅かながら見返りを享受し、心を満たすために、
社会の中で、人の輪の中で、そのポジションに立ちつづけること。

僕には、その場所も、心構えも足りなかったのだと思う。


前に進む前に、前を向きつづけることの難しさを感じながら、
椅子から立ち上がった。

地下鉄の到着を予告するように強い風が吹いた。


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