403 Forbidden

2007年01月23日(火)

ほんのたった1分前まで、自らの不幸を嘆いていたようだ。
全ては自分の責任だと思い、全てはそれが運命だと思い、
ただ、グルグルと感情の渦に身を任せるのみ。

今日は僕にとって大切だった日にもかかわらず、
本当につまらないことで躓いてばかりの日だった。
そして毎年この日はついていないことが多い。
帰りの電車の、がらんとした空間の隅で、
まるでこの世は僕以外には存在していないのではないかという錯覚に、
こみ上げる感情が軽く目頭を圧迫したのだが、
いっそ泣いてしまえば楽だったのに、
結局涙も出なかった。

帰宅して、どちらも大学の友人から2通メールが来ていて、
それぞれが気にかけていてくれて嬉しかった。
奴は機嫌が悪く、早々に寝てしまった。

君の事は相変わらず忘れていない訳で、
それでも少し落ち着いてきたと思っていたのだが、
ここにきて未だその想いが自分に対しての「重い」に
なっているのがわかる。
もうかれこれ一年が過ぎようとしているのに、
そんな僕の成長はほんの僅かでしかないように感じる。
僅か半歩戻れば、きっと僕は元通りになってしまうような
そんな前進を、誰か笑ってくれないものだろうか。

本業の、いわゆる会社員をする傍ら、
こちらも一年前から友人と始めた事業は、
ここ一年で大きく変貌を遂げ、僕に僅かながら利益をもたらしている。
だが、その利益の一方で心労は相当なもので、
おおよそ普通の人の3倍以上のストレスを常に感じているような、
そんな毎日を過ごしている。
そのストレスから開放されたいが為に、
毎日の日々が早く過ぎ去っていくことを必死に祈りながら、
その一方で歳を取ることに全力で抵抗している。
矛盾は広がる一方で、既に心と体は一体を成していないようにすら
感じることがある。

そんな毎日を暮らして、今日が来た。

おめでとう、なんて、とてもそんな気にはなれないけれど、
自分にご褒美なんて、何も要らないけれど、
只、只、僕がここに生きていて、
そして貴女がそこに生きていたんだ、今ここに生きているのだと、
そういう証を少しでも僕が覗くことが出来るだけで、
僕はいつか来るであろう未来を想像して、
君と僕がこのことについて語り合うであろう柔和な世界を想像して、
ようやく、涙が出た。

前に進もうと人は言うが、
前に進んで何になるのか。
皆、戻ることが出来ないだけだ。
止まっていることが許されないだけだ。

今までで最悪にダラシナイ生き方を晒して、
それでも死ぬことだけは僕の信念は許さない。
だから生きるだけだ。諦めずに生きるだけだ。


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