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2002年04月05日(金) 涙もろくなった。

妊娠してから情緒不安定ぎみで、ちょっとしたことで涙が出てきます。
3日の雅子さまの会見の時も涙ぐんでいたのです、実は。

最近仕事が忙しく、女性の当直制度も導入されたので体を休める余裕がありません。
本当は「妊婦・未就学児童の母親は当直除外」なので、わたしも除外されるところなのですが、職場で妊娠していることを内緒にしているため、そういうわけにはいきません。
「話してしまえばいいのに。」
と思われるかも知れませんが「妊娠初期の流産は15%」と言われると、言う気になれません。
わたしが神経質になりすぎてるのかもしれませんが、もし職場に言った後に流産してしまったら、職場の人もわたしに気を遣うだろうし、わたしも気を遣われている状態に傷つくだろうし、悲しみは長引くしと良いことはないな、と思ったからです。
こんなに神経質になりすぎるのは、15%と言えど、わたしの周りの経産婦さんに流産経験者が多いせいもあります。
流産しないで子供を産んだ人を、まだ知らないんです。
明日も当直関連の出勤があったのですが、最近の体調を考えると無理しない方が良いんじゃないかと思い始め、焦燥感に駆り立てられました。
そこで、信頼の置ける職場の先輩に相談したら、もの凄く親身になって話を聞いてくださいました。
その先輩(40歳代)にはお子さんがいません。
こういった話はデリケートなので、あえて詮索しようとは思わなかったし、知りたいとも思っていなかったのですが、先輩の口から理由を聞いてしまいました。
先輩も「病気じゃないんだから」と無理をして働いていて、流産してしまったそうです。
そしてその後、いくら努力しても子供を授かることは無かったそうです。
よく「1度流産しても、妊娠できる体だと分かったし、2度目があるのだから。」と聞きますけど、それは嘘です。
2度目があるかどうかなんて、誰にも分からないのです。
先輩は、自分の様な犠牲者を増やしたくないと、あえて話してくれたのでした。
この話も、こうやって話せるようになるには10年以上かかったと言います。
「10年も続く後悔は、しちゃいけないよ。」
と言われ、自分は少し「妊娠している」ということを軽く考えすぎていたな、と思いました。
もっと、自分と自分の赤ちゃんを大切にしなくては。
妊娠して子供を産めると言うことは、本当に大変で、幸せなことなんだ。
そう思わずにはいられず、またしても目が潤んでしまいました。

日曜日の出勤は、止めようと思います。


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