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2002年04月09日(火) 初受診【6週0日】

今日は待ちに待った?初受診の日です。
この数日、不安で不安で仕方ありませんでした。
そうへいが心配して一緒に付いて来てくれたので、少し安心です。
・・・それでも、不安は不安なんですけどね。(笑)
情けないことに、病院に着くまで何度も帰りたい気持ちに駆られました。
それを、そうへいに引っ張らるような形で病院に着きました。

実際に病院を見た感想は「病院らしくない病院」です。
一般の病院のように無機質な感じは少しもなく家庭的な感じ・・・友人の家に遊びに来た、そんな感じのする病院でした。
というわけで、わたしもそうへいも第一印象は二重丸。

さて、受付をしたら次は妊娠検査!と思っていたのですが「最近の検査薬は精度が高いので家で陽性が出たのなら必要ありません」と言われ、普通の尿検査のみ行いました。この尿検査では、糖と蛋白の数値が分かります。
ここの病院の尿検査は、妊婦さん本人にさせる方式です。
トイレの中に試験紙が置いてあるのですが、その容器には尿に反応させた後の色が段階的に表示されていて、色によって陰性、±、などと数値が分かれています。
妊婦さんは病院に来ると、まずトイレに入って試験紙に尿を掛け、その後の試験紙の反応をチェックします。
そして試験紙はその場のゴミ箱に捨て、受付で数値を自己申告します。
わたしは職場で毎年行われる健康診断で、同じ事をしていたので違和感なく行うことが出来ましたが、初めての人は驚くのかなぁ、などとぼんやり考えていました。

そうして待合室でしばらく待っていると名前を呼ばれました。
あまり待たされた感じがしなかったのは、無理な患者(妊婦)数を引き受けていない証拠だな、と思いました。
中にはいると椅子が二つあったので、夫も同席できるか確認し、そうへいも診察室に入ることが出来ました。
あとでこの時の心境をそうへいに聞いたところ「一人で置いて行かれたので寂しかった。」そうです。実は、超音波の画像を生中継で見せてもらえるかも!と期待に胸を膨らませていたらしく、見られないかも知れないと思ったときは本当に落ち込んだそうです。
二人揃って診察室に入って挨拶をした後に、最終月経日や陽性反応の出た検査日などいくつかの質問を受け、わたしだけ隣の部屋に入るように言われました。
壁1つ隔てた向こう側に診察台があり、そこで経膣プロープによる超音波検査が受けられるようになっているのです。
モニターは、その部屋と診察室両方に備え付けられており、そうへいも診察室で子宮の中を見ることが出来るのです。

「力を抜いて。」
と言われ、プロープが膣の中に少しずつ入っていきました。
しばらくプロープをぐりぐりと動かした後「良かったね、赤ちゃんいますよ。」と先生が言いました。
「旦那さん、見えますか?この部分が子宮で、黒いのが赤ちゃんの袋ですよ。分かりますか?」
と突然話しかけられ、おたおたしながら「これですよね?」と応えるそうへいが面白かったです。
先生は袋の両端に+の印を付けて袋の全長を測り「13.4ミリですね。」と教えてくれました。
その後先生はプロープを抜き、診察室へ戻りました。
そして、診察室でそうへいに向かって「赤ちゃんいましたよ、おめでとうございます。」と言う声が聞こえてきました。
わたしが慌ててパンツとストッキングを履いてから診察室に戻ると、机の上に超音波写真がありました。
これが噂の!と思い、同時に希望しなくてもくれるものなんだということを知りました。
袋の大きさと、心拍の確認がまだとれないことから現在5週と少しですね、とのこと。

ここの医院は妊婦さんの体の管理に厳しいところで、きちんと努力をしていかなければなりません。(もちろん、それを承知で来院しています。)
この医院だけでなく、他の病院でも「患者自身が努力しなければならない」のは同じだと思います。それがグローバルスタンダードだと、少なくともわたしは思っています。
ところが、お金を払えば何でも買えるように自分の健康も診察代を払えばなんとかなる、と間違った認識している方は大勢いるのです。医師はサービス業ではないのに、診察代を払ったという事実だけで、その他のサービスを要求する方は本当に多いのです。どうして他人に自分の体を、命を、まかせきりにすることが出来るのでしょう。実際、わたしが前に配属されていた病院で、患者さんに「患者は、お客様だぞ!お客様は神様なんだからな!」という罵声を浴びせられたことがあります。(この時、違う人種に出会ったようなカルチャーショックを受けましたが、この方も不幸な人で、きっと「私は先生だ。」と見下したような医師にしか診察してもらったことがなかったのでしょう。)
本当は、医師はアドバイスと手助けをするだけです。患者自身が治そう、と努力しなければそれらのアドバイスは全て無駄になってしまいます。
だから、この医院はそのはき違えは無しにしてね、ということを確認したかったのだと思います。
そして、それでもここで産みますか?と聞かれました。
わたしもそうへいも、始めからこちらにお願いする気だったので「努力します、頑張ります。」と約束して診察室を出ました。

その後、助産婦さんからプリントに沿って今後の流れの説明を受けました。
2週間もすれば心拍の確認が出来ますよ、とのことで、次の診察は23日になりました。

これで妊娠は確定です。
今は1ミリ程度の赤ちゃんですけど、大切に育てていきたいと思います。


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