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2002年09月09日(月) 駄目すぎる・辛すぎる(胎位確認1回目)

今日は胎位確認です。
実はわたしとそうへいを含め、両家の弟妹たちも逆子で産まれていた経緯があり、「逆子になるのでは?」という疑惑があったのですが、2週間前の健診時では頭位といわれていたため、幾分か楽な気持ちでいました。

産院へ着き尿検査をした後、すぐに助産師さんに呼ばれて、そうへいと共にいつもと違う部屋へ行きました。
胎位確認は助産師さんのみで行うようで、さっそく胎位確認です。
助産師のAさんがドップラーで心音の確認を始めましたが、やっぱり手こずりました。
うちの子は位置が掴みづらい「助産師さん泣かせ」の赤ちゃんで、毎回心音を確認するのに時間がかかるのです。
やっとのことで左側に心音を確認し、両手でお腹を押しながら「第一頭位だと思うんですけど・・・。でも、これがお尻か頭か判別つかないんですよね・・・。」と助産師のBさんに歯切れの悪い報告をしました。それからBさんも確認してみましたが駄目でした。
なんだか嫌な予感です。

「診察室へ行って、エコーを当ててみましょう。」と言われ、部屋を移動することになりました。
わたしが立ち上がると「あ、その前に体重を計ってくださいね。」と声をかけられてしまい、体重測定から逃げることは出来ませんでした。
しぶしぶ体重計に乗ると、昨日より更に増えています。
しばらくの沈黙の後。

「・・・ちょっと、2週間で増えすぎですよね。食事管理を行いますから、毎日食べたものをノートに書いて持ってきてくださいね。間食もすべて書いてください。」

注意されるだけだと思っていたのが甘かったようです。
恐れていた「食事管理」を受けることになってしまいました・・・。
自業自得とはいえ、自分が情けないです。

加えてエコーの結果、骨盤位(逆子)と判明しました。
頭が上で、背中が左側を向いている状態です。
恐れていたことが二つも現実となってしまい、落ち込みます。

とにかく、逆子だと判明したので胎位矯正を受けることになりました。
ワンピースで来院していたのですが、Aさんに入院用のパジャマのズボンを渡されて更に別室へ移動し、「逆子を直すためにお尻振り運動をしてもらいます。こういう運動で、赤ちゃんのお尻が骨盤から離すために行います。疲れたら休みながらで良いですから、15分間くらい頑張ってください。」と指示を受け、さっそくお尻振り運動です。
その手順ですが、まず、布団へ仰向けになってからお尻を壁にぴったりと着け、足を上にのばしてそこで踏ん張ります。そうしてからお尻を浮かして前後に振るのです。
お腹の真下に胸がくるような状態になるため、肺が圧迫されて苦しくなります。
自然と涙が出てくるくらい苦しいのですが、丸いお腹が自分の目の前でぷるぷる揺れている様を見ていると、なんだか可笑しくなってきて笑えます。
ところが、思ったよりもお腹が重いので重労働で、汗がどんどん出てきます。
苦しくて「どのくらい経った?」と聞くと「まだ3分だよ。」と言われたときには本気で泣きたくなりました。
でも、これも赤ちゃんのためだし、わたしにしか出来ないこと。
そう思い、必死に頑張りました。
10分経った頃Aさんが確認に来て、お腹の上から赤ちゃんの位置を直す「外回転」を行いまいしたが、赤ちゃんのお尻が十分骨盤から離れていなかったようで上手くいきません。
わたしは「やっとあの苦行から開放される!」と喜んでいたのですが、またお尻を振ることになってしまいました。
更に10分間お尻を振ったあと今度はBさんが来て、「少し痛いかもしれません・・・。」と言われながら再度外回転です。
「少し」でも「かも」でもなく、本当に痛かったのですが、ひたすら我慢しました。
「うーん、これで直ったかな?」とBさんがドップラーを当てました。
赤ちゃんは元気で、無事に頭位へ戻ったようです。
「ここに赤ちゃんの頭があるんですけど、毎朝自分で確認してみてくださいね。」と言われ、確認方法を教わりました。
赤ちゃんの頭はお腹の深い位置にあるので、両手を思いっきりお腹の中に沈めて確認します。
確かに固くて丸い物がそこにあり、「赤ちゃん、いるんだね。」と嬉しくなりました。
そうへいも触らせてもらい、嬉しそうです。

胎位矯正後の位置は第二頭位(頭が下・背中は右側)で、心音も右側に聞こえました。
このままではまた逆子になってしまう恐れがあり、赤ちゃんの位置を落ち着けるための処置を続けて行いました。
まず左側を下にして(シムスの体位で)しばらく横になり、次にあぐらをかきます。
これで、骨盤の中に赤ちゃんの頭が沈んだはずです。
それから助産師のCさんが再度胎位の確認を取り、赤ちゃんが回転してしまわないようミニタオルを丸く巻いた物を2本、お腹の両側に入れて腹帯を巻きました。
次の胎位確認まで、お風呂に入る時以外はずっとこのままです。

わたしは普通よりもお腹が固いようで、少し手こずったと助産師さん達が言っていましたが、もっと手こずる人はお腹を柔らかくする薬を使って胎位矯正を行うらしく、それに比べれば楽だったそうです。
あと、ここのところ感じていた「お腹の張り」は赤ちゃんが逆子になって落ち着かなかったせいだそうです。矯正したので治ると思いますよ、と言われて嬉しくなりました。

妊娠中期(入院・退院後に用意する物、など)の説明を受け、今日は終わりです。
次は金曜日ですが、赤ちゃんが回転しないように気を付けたいと思います。

【おまけ:胎位について】
子宮の中にいる胎児の位置のことで、第一頭位は正式には第1胎向という。これは胎児の背中が母体の左側にあるものを指し、これに対し第二頭位は右側にある姿勢のことをいう。どちらも正常。
これはドイツ式の表現で、欧米式では別の表現を使う。


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