くじら日誌
温かい、紅茶を傍らに。
穏やかで何もない日々だけれど。
せいいっぱい、生きよう。

2006年01月28日(土) 別れ

新しい職場で、うすいさんとのことを根掘り葉掘り聞かれるので、
出会った頃(といってもそんなに過去でもないか)を思い出してみた。
意外といろいろ忘れてしまっていることもある。

付き合った始めの頃は、「いつか来るであろう別れ」に怯えていた。
とても幸せだったから、なおのこと。
この幸せが、手のひらから零れ落ちる日が来るんだろう、と。
出逢いがあれば別れも当然あるわけだし、
そんなことに怯えていては、ひとは前に進めないのだけれど。
おつきあい、というものが始めてだったわたしには、
体験したことがない「別れ」は得体の知れない脅威的な存在だった。

でもまあ、それは全くの取り越し苦労というやつで、
ほいほいと話がまとまってしまったので今では笑い話。
縁とは本当に不思議なもんです。

あ、でもそんなかる〜く結婚したわけじゃないか。
「うすいさんはわたしと結婚しないほうがいいかもしれない」
「わたしと結婚したら、うすいさんは幸せになれない」
というようなことをたくさん言って、うすいさんを怒らせたこともある。
(困らせた、のほうが近いかなあ)


今は、何十年後に来るであろう「死別」が少しだけ恐ろしい。
いつまでも一緒にはいられない。
結婚記念日だって、せいぜい50回祝えるかどうか。
人生は長いようで短い。


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