美容院で、見てた本に、五木寛之氏と山本容子さんの対談が載っていた。 五木作品は、前期のが好きなので、最近は、変わったなあと思いながら 、読んでいると、そのわけがわかった気がした。 氏の考えは、こうだ。 たとえば、歌手にしても、自分の、歌を、絶対に守って、その路線を決して変えない人がいる。 しかし、自分は、そうは思わない。 以前の古い読者5人に去ってもらって、新しい読者5人に入ってもらうのだ。 だから、10年前の読者は、「母が、五木さんのファンでした。」といい、いまの、ファンは、高校生など、 「五木さんは文章がうまいのだから、エッセイだけじゃなく、文学作品が、書けますよ」と、いうのです。 と、言って笑っていた。 つまり、氏の作戦は、成功したということだろう。 私は、デラシネであることを、よく話していた頃の、 五木さんが、好きだから、氏に言わせれば、 去っていった5人に入ってしまうのだ。 息子は、そういえば、「生きるヒント」を、熱心に読んでいた。
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