今、子供部屋の整理をしている。 一遍に出来なくて、少しづつやってるのだけど、 なくそうとしている机の中から、ひどく懐かしいというか、 こころみたいなものを発見してしまった。 息子が、この日記を読むことはないと思うので、書き残しておこうと思う。 二男が、中3のころ、ちょっとこころが、通わない時期があった。 今、思えば、たいしたことはなかったのだけど。 その頃、水泳の試合があり、成績が、思わしくなかった精だ。 考えたすえに息子に手紙を書いた。 もうすっかり忘れていたのだけど、その手紙が、引き出しにしまってあった。 それは、先生からの手紙と一緒に入れてあった。 「きみは、きっと、昔をなつかしむあまり、自分の道を探しあぐねているのだろうと思うよ。 だけど、お母さんからの手紙なんて、一生のうち何回あるだろうね。 大事にしなさいよ。」とかいてあった。 息子は、母からの手紙を先生に見せていたのだ。 この先生は、息子の祖父がなくなったときは、毎日やってきて、 手紙を渡してくれた。 忌引きが三日あるが、その三日間、毎日だ。 父母をいたわるようにとか、きみが元気でいられるようにとか、、 いろんなことを書いてあった。 片付けることを中断して、すっかり過去に浸ってしまった。 今、少しづつ、母の気持ちが、わかるようになってきている。 こんな状態で、すっかり後片付けが、終わるのは、いつになるのだろう。 息子は、昔を懐かしんで、と、先生がいみじくも言ったように、 今、北の大地で、暮らしている。
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