日々の思い

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長崎街道
2003年03月12日(水)

タイトルに惹かれて番組を見る。
私の実家はその長崎街道沿いにあるのだ。地名にあちこち懐かしいところが出てくるのだけど、本当に田舎のまるで目立たないところにある目印はとうとう出てこなかった。狭い昔の道路沿いにほこりをかぶった標識みたいなのがあったはずなんだけど。

武雄温泉の楼門と東京駅は設計した人が同じ人なので有名だ。
もう何年かかったのだろう、やっと修復が終わったと先日報道されていた。
私が、まだまだ幼かったころ、道路もでこぼこで、バスなど一日に何回走っていたのだろう。今のようにスマートな形でなく鼻先が出たバスに車掌さんが乗っていた。そんな時代にばあちゃんと一緒に良く温泉に行ったものだ。
でも私は温泉が嫌いだった。
ばあちゃんたちと一緒に行くと、いつまでも入らされる。
私は、無口でおとなしい子だったので「もう十分温まったから先に出る」と言えなくて、無理やり肩まで浸かっている。
その挙句、湯あたりしてしまって気が着くと着替えのための床の上に寝かされ大勢の人が上から覗き込んでいるなんていうのがいつもだったからだ。
温泉に行くといつもそうなので、いつの頃からか絶対に温泉には行かなくなった。そんな温泉嫌いが治ったのはつい近頃、ここ2年くらいなのだ。

その楼門が、とても綺麗になっていた。
武雄の次は牛津、小城と続いた。

小城には有名な「小城ようかん」があり「まるぼうろ」がある。
これらができたのは、長崎街道を砂糖街道と言うように、砂糖が伝えられたからだそうだ。
「まるぼうろ」というのは、カステラ風と言う表現はぴったりではないのだけどそんな感じの味のお菓子でとても懐かしい”お母さんの味”だと思っている。自分の母という意味でなく広い意味での"お母さん”の味。

ふるさとを離れたところで、口に含むとその甘さが特に際立つような気がする。
始めて知ったのだけど、森永ミルクキャラメルの創始者も、グリコキャラメルの創始者も佐賀の人だった。
ああ、あの甘さは、ようかんにも、まるぼうろにもそういえば通じてるような・・
ちょっと嬉しい気分だ。

私は、幼いとき、おやつは森永のミルクキャラメルと決めていた。
そのころは確か20円、あの柔らかい上品な甘さが大好きで、他のどんなものもいらない。ただ、そのキャラメルを口に含むと幸せがいっぱい広がるような気がして、毎日2個とか決めて、大事に大事に食べていた。

長崎街道というタイトルは、忘れていたそんな小さな幸せを思い出させてくれた。




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