日々の思い

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いいお天気の中でのピクニック(愛犬をなくした老夫婦にであって)
2003年10月27日(月)

昨日は最高にいいお天気。
海ノ中道の入園料も無料だったのでラナをつれてピクニック。
お弁当は簡単、おにぎりにつけもの、玉子焼きのおかずのみ。
昔は道路が混んで混んでいやになるほどだったのが、海の中を横切る道路ができてから30分で着くようになった。
途中、問題のケヤキをながめながらも、ロケーションはすばらしい。
カメラの電池をしっかり充電し、コスモスなんかを写してこようと弾んで行ったのだけど、肝心のメモリーカードが抜いたままで・・・・
仕方がないのでフィルム一体型の簡単カメラで写してみたけど、結果はどうだろう・・・

お弁当を広げたところで、老夫婦に出会った。
一月前にわんこに死なれたそうだ。

「とっても賢い柴犬でしたよ。交通事故にあってね、足を一本なくしたんだけど(変わりにステンレスの棒を入れていたそうです)そのときかかった病院の先生にこの子はとても賢い子です。痛いし、辛いだろうに泣かずにぐっと我慢してましたよ。と、ほめてもらったし、家の前が公園なので毎日連れて行くんだけど、入る前にね、ちゃんと公園の中を観察してね、自分の嫌いな犬がいたら、もう入ろうとしないんですよ。なぜだかわかりますか?足がそんなだから、意地悪な犬には対等に対応できないんですよ。寝るときにはいつもちゃんと枕をして寝てましね・・・」
「ちょうど10年生きて、亡くなりました。お葬式を出して、初七日を済ませてもうすぐ四十九日が来るんです。毎日、私たちと同じご飯を仏壇に上げて、そのご飯は後で公園のハトの所にもって行くんです。納骨できなくてね、今でもちゃんと家においてあるの。
元気な頃は、お父さんがもう87だからどっちが先に逝く事になるんだろうねと、話していたのに、わんこのほうが先に逝ってしまいましたよ。」と、話しかけてこられました。

見たところ70代半ばのお元気そうなご夫婦。
「もういちど、犬を飼いますか」などとはとても聞けなかった。

奥様が、ラナちゃんを見てると胸が詰まりますとご自分のお弁当から、玉子焼きを下さって、別れる時にご主人がニコニコしながら「長生きしなさいよ」と声をかけられた。この言葉は私の胸の中で大きく響いた。

2時間くらい歩き回って、帰ってきたのだが、ラナはあちこちで声をかけられ、なでられ草の上で寝そべって、人も犬もとっても気持ち安らいだ一日を過ごした。



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