キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 

久々に泣いた。約1ヶ月ぶり。
泣いた理由はひとつしかない。
前の彼女のことだ。

2ヶ月経って、僕の心にまだ彼女がしっかり存在している。
いやむしろ、彼女の存在無しに僕は今ここにはいられない。

大事だと気付いていたのに失ったものの代償は大きい。
大きいからこそ、弱い僕はその空虚感を紛らわすために泣くしかない。

僕はわかっているつもりだ。
どんなに日常を忙しくして、
好きなことに没頭しても、
僕は彼女のことを忘れることができず、
また、忘れたくないということを・・・

そして、だからこそ僕は後悔している。
あの日、自分自身でその日常をぶち壊してしまったことを・・・


ランプの灯は虚ろに僕の存在を照らし出す。
そして、その影は、
薄暗がりの中、
ニヤニヤと僕に向かって嘲笑っているんだ。

2002年06月11日(火)
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