 |
 |
■■■
■■
■ 泊まり明け
午前中に目を覚まし、
僕らは外へ出かけた。
京都の初冬は穏やかな日和で
自然と気持ちが高揚した。
大宮まで歩きながら
僕と彼女は
とりとめもない会話を
心ゆくまで楽しんだ。
こんなに心休まる日が
僕に訪れるなんて
考えもしなかった。
…いや、それは違う。
僕は求めていた。
それまで、
どんなに辛いことがあっても
どんなに悲しい日々が続いていても。
こんな、
僕と誰かの
二人だけの時間を。
彼女の微笑みが
僕の心を幸福で満たす。
彼女の声が
僕の心の琴線に触れる。
そうして、僕は
目の前で
豆乳ドーナツを頬張る彼女に
再び恋をする。
2003年12月07日(日)
|
|
 |