キッシンジャーの日々
キッシンジャー



 12月、8:33a.m.

自分の生徒が飛び降り自殺をする夢を見た朝、

太陽を背に受けて

僕はモノレールの駅に向かう。

出勤時刻の通り道、同じ方向に人が群がる。

僕の斜め向かいのおじさんは、何故か手ぶらでスタスタ歩く。

途中のコンビニから出てきたのは

白いパーカーを着た女の子

顔見ることなく行ってしまった。

彼女が出てきたコンビニで僕も買い物をする。

レジのおばさんの喋り方はまるで、小森のおばちゃまだ。

駅で列車を待つ。

斜め正面、朝日を浴びながらたたずむ彼女は

何故か無性に悲しげな顔をしていた。

2004年12月20日(月)
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