いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年11月09日(土) お金を払って久々に日帰り旅行

今日は、私がPTAの委員長をしている学校のPTAOBと現役のバス旅行。会費を払って参加した。この、会費を払って、という言葉には色々と思いがある。実は、この日誌でも再三述べているが、昨年12月まで、私は、年商12億円、店舗5店の旅行会社社長を23年間やってきた。今、45歳なので、人生の半分は、旅行会社の社長だったことになる。ところが、同時テロによる信用不安で、ほとんどの取引を委ねていた最大手のJ○○より、理不尽追加保証金の支払い(6000万円)を要求され、これに応えられず、廃業させられてしまったのだ。したがって、この23年間は、ほとんど、お金を払って旅行にいくなど考えられなかったのだ。そのうえ、たまに仲間で旅行に出かけても、わが社を利用していることが、ほとんどなので、結局、添乗員をするはめになる。12億の会社はなくなったけれど、知り合いは、まだ私が、旅行会社を経営していると思って、仕事をくださる。残念ながら、J○○社との支払いについてのトラブルが残っており、私が旅行会社を経営することはできない。幸い、心ある元部下5名が、新しい旅行会社をおこしてくれたので、すべてこの会社に紹介しているが、資本関係も、取引関係も実は一切ない。今回も、PTAの旅行を、私に依頼され、この会社に任せた。そこで、当然ながら、私も会費を払って参加したのだ。しかし、どうも、いつもバスは一番前の席で、酔うこともできなかったので、最初は後ろの席は、どうも落ち着かない。ましてや、廃業劇以来、旅行に出かける精神的余裕もなかった。バスに乗って半日もたつと、雰囲気と、”お客さん”の立場にも慣れ、楽しく過ごすことができた。しかし、やはり、23年いた業界。今、お客さんであることに、違和感と、感傷をチョッピリ感じた紅葉の旅だった。


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