過去の”嗜好回路”
 G氏や海賊や花出やその時の萌えごと
という黒歴史

2002年07月06日(土) ある強さの形

今日の患者さんで、すっごく自分を謙遜してるお婆さんが来た。
むしろ自分を必要以上に「卑下」してるの。
いつも「すみません、すみません」って言ってて、
別にその人は悪いことなんかしてないんだよ?
でも見てて痛々しくなるほど、小さくなっている。
なんだか自分が存在してること自体が申し訳ないって思わせる人…
私は人の事情を勘繰るのは好きじゃない。
でもどうしてこうなっちゃったんだろうってつい思ってしまった。

歯医者に来るのが怖くて、コップを持つ手が可哀想なくらいブルブル震えてるの。
口の中を見てもらってるときも、「死ぬ覚悟は出来てます!」ってくらい眉間に力が入ってて、見てるこっちが苦しくなってくる。


お婆さん「……んです…(聞き取れないほどの声)」
先生(父)「ん?なに?」
お婆さん「恥ずかしいんです

もうビックリだよ!
「恥ずかしいんですっ!」でもなく
「恥ずかしぃんです…」でもないの!
恥ずかしいんです
って驚くくらい大きく、抑え目な声で言ったの(分かるかなぁ)

これが私的にはすんごいショックで(笑)
あの彼女が…!?て感じですよ。
だって私が本当に恥ずかしかったら黙りこくってるもん。
それを敢えて口に出す彼女は凄いと思った。
ぅ〜ん、違うな。凄いっていうか、こういう形の強さもあるんだなって思った。

このことを言ったらきっとまた申し訳なさそうにすると思うから止めとくね(苦笑)
でも私にとっては大きな出来事だったんですよ、タマエさん。


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らんまる