これは、2007年の出来事ですが、 なんとなくリアルタイムの日記の流れに入れたくないため、 過去日記の部分に掲載することにしたものです。 実際は、2002年ではなく2007年の出来事となります。
本当は、1日オフにしてもよさそうな雰囲気だったのだけれど、 ここで遊んでしまって帰国後問題が発覚しては目も当てられないので、 「確認作業をしましょう」と提案。 もちろん、早く終われば、あとは自由時間になるだろう。
昨夜は22:30に眠ったからもっと早く目覚めるかと思ったのに、 結局目覚ましが鳴るまで爆睡してしまった。
朝食はCが言うとおり、焼きトマト、マッシュルーム、豆の煮込みがあっていい感じ。 でもすごく混んでて落ち着かなかった。
朝食後、待ち合わせの時間まで1時間ほどあったので、 ホテル目の前のTESCOに買い物に行った。 目の前とは言っても徒歩10分程度なのだけれど。 最終日でもいいけど、晴れている朝は貴重なので出発。
お目当ては、初日に連れて行ってもらったタイレストランで食後に出てきたミントチョコ。 こちらではとてもポピュラーなものなので、きっとスーパーにもあると思ったけどその通り。 おなじみアフターエイト(2.53£)や、 TESCOブランドのアフターエイト類似品(0.99£)も売っていた。 最終日お金が余ってたら、類似品買ってもいいかも。 とりあえず、エリザベスショーを会社の土産と自宅用に2つ購入。ついでに紅茶も。
今夜は初日とは別の人が食事に連れて行ってくれるみたいだし、 明日もそういう予定があるようだ。 お金がかからないのはいいことだけど、私は日本でだって客と飲むのは苦手だし 社交的でもない上に、英語がよくわかんないのに、、、って感じで心が重い。
出張に来た目的はほぼ昨日までで達成しているのだから、 もっと気楽になってもよさそうなものなのに、 まだ胃は重いし、食欲もない。 普段は大食いな人なのに。
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こっちに来て気づいたこと。
自己紹介はとにかくあっという間に流れさるので、 にっこり笑って、名前を言って、しっかり握手できればOK! 入れ替わり立ち替わり人が来るから何がなんだかわからない。
イギリス人は、本当に本当に天気の話ばかりする! 一番当たり障りがないということと、 しょっちゅう天気が変わるから気にかかるという理由があるのだろうけど。 私が会ったほとんどすべての人が、 「先週までは暖かかったのに、今週は天気が悪い。せっかく来たのに天気が悪くて残念だろう」 と言う。 もう、判で押したように、同じなのだ。 で、同僚は毎回、"It's traditional British weather!"と返している。 ま、場が和んで円滑に会話が流れればそれでいいんでしょう。
英語に関してちょっと書いておくと、 聞き取りにくい英語を話す人はいない。 でも私は聞き取れないことも多い。
特に、文頭が聞き取れていない。後半しか聞けてない。 だから何を聞かれてるのかわからなかったりする。
トークのスピードは結構速い。 あれでも手加減しているのだとは思うけど。
私はというと、言いたいことが言えないフラストレーションよりも、 言ってることがはっきりとは理解できないことの方が苦痛。 難しい話は同僚に任せてしまっている。 ちゃんと相手の言ってることを理解しないと返事のしようもないし。 でもなんとなく、「もっかい言って」という機会を逃してしまう。
ひとりで何とかしろと言われたらやるしかないのだけれど、 私の苦痛と相手の苦痛を思うとそんな事態は避けたいと願ってしまう。
でもね。 避けてたらたぶん上達しない。 英会話教室とかじゃなくて、本当の実践を重ねることが必要。
だからといって、今回BreakThroughを得られたかというとそうでもないのだけれど。 一歩ずつがんばっていくしかないのだ。当たり前だけど。
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仕事は、15時に終わった。 でも夜はディナーに誘われているので、遊びに行くわけにもいかず、 ホテルにてこんな日記を書いている次第。
ふと思い立って、"Rent"を聞いたら、なんかすごくテンションがあがった。 歌いながら踊りだしそうな勢い(笑)。 さすがに踊りはしないけど、結構気持ちよく歌っていたりして。 目的の"We need Prozac!"というフレーズはまだ出てこない。
たまたま持参したUSBメモリに"Rent"の歌詞が入っているので調べてみた。 "That boy could use some prozac"というAngelのセリフがあった。 うーむ。 勘違いなのかなぁ。
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今日のディナーは、シーフードレストラン。 バーで待ち合わせしてワンドリンク。 2階に上がって、本格的にお食事。
こういうのって慣れてないからオーダーに困ってしまう。 勝手にコースで出てくるといいのに、と思ってしまう自分の貧しさが悲しい。
今日のホストはとてもジェントルで、私も居心地がいい。 これぞブリティッシュ・ウェイって感じだ。
メニューも説明してくれるし、気配り上手。 英語もわかりやすい。
行きたくないって思ってたけど、行ってよかった。
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食事も終えてコーヒーを飲んでいるときにホストが、
今度はミュージカルでも見たらどう? 英語ばかりで疲れるでしょう。 ミュージカルはスペクタクルだしリラックスできるんじゃない。
というようなことを言った。
で、勿論私はミュージカル好きであることをカムアウトしたりして 適当に話したものの、非常に微妙な気分になったのだった。
まずは、「ミュージカルなら英語がわからなくても」と言う表現に対して。 「ファントムなら9割はわかるし、っていうか、6割は歌えるし!」なんて思った。
それはさておき。
あ、やっぱこの人は私たちの英語が(といっても同僚の英語はかなり私より使えるけど) 足りてないって思ってるんだな、とわかって、
少々悔しく、でも同時にすごく納得したというか、なんというか、安心もしたのだった。
私は"Your English is very good"と言われるのが、すっごく嫌。 ま、今まで私にそんなことを言った外国人の多くは、、 英会話産業の方々なので真に受けているわけではないけれど、 多分彼らが言いたいのは「その他のビギナーよりマシ」ってことなんだろう。 「片言でもそんだけ話せりゃまぁいいんじゃない」みたいなニュアンスを感じる。
でもさ。 少なくとも私がなりたいレベルはこんなのじゃないし、 もっと上を目指したいと思っているのに、 "good"って言われたら終わっちゃうじゃない。
"君の英語はここが悪い"って言われる方がよほどいいと思うのだ。
相手は、こちらの母語が英語でないことを知っているし、 彼ら自体英語以外話せなかったりするので、 我々のブロークン・イングリッシュに文句をつけたりしない、
と、同僚Cも言うし、英会話の講師Aも同じようなことを言うけど、 そういうんじゃないでしょう?
英語というフィールドの上で仕事してるんだから、 そんな悠長なことは言っていられないんじゃないの?
結局そこに甘さがあるから、 あんな優しい言い方でミュージカルを勧められちゃうんじゃないの?
うむ。やっぱ私ちょっと怒ってるのかな。 なんか、高度な技法で嘲られたような気がしてるんだな。
いやぁすっごくいいオジサンだったんだけどな。
向こうだって仕事だから仕方なく我々の相手をしているわけで、 我々を介して日本のマーケットを見据えているからこそ我々を無視できないし、 だからやっぱりビジネスありきの関係だから、 こちらの英語のまずさくらいは織り込み済みなんだろうけど。
いつか、そんなこと言わせないくらいに、英語ができるようになりたい。 20年後くらいかなぁ。
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