CYMA’S MURMUR

2002年08月11日(日)   S君のその後

S君と会った。
一時間ほどお茶を飲んだだけだけれど。

お話は、想像してたほど面白くはなかった。
(私ってば本当に友達甲斐のないやつだ)

彼女は33歳。お相手のヒモ男も33歳。S君は29歳。
ヒモ男は33歳にして、未だ就職したことがなく、
公認会計士を目指して勉強中だそう。

彼女はヒモ男を切るに切れない状況にあったらしく、
「家に帰るのが怖い」などと言ってS君に泣きついたのが始まりらしい。

ちょっと思慮の足らないS君は、
自分だけに問題をとどめておけなくなったらしく、
会社の社長と先輩に相談した。
(S君も彼女も社員30名ほどの同じ会社の社員で同じ現場で働いている)
これが後々事態をややこしくする。

ヒモ男の存在を認めた上でS君は彼女にプロポーズ。
1年後も二人とも同じ気持ちだったら結婚しよう。
ところが何故だか結婚をはやる彼女は、
すぐに籍を入れましょう、と提案。

籍を入れるまではお互いの両親に報告したくない、
という彼女の意思を汲んで、
S君は婚姻届の保証人を会社の社長に頼む。

会社で婚姻届を受け渡そうと約束していた日、
彼女は体調不良を理由に出社しなかった。
退社後に彼女の家に行ったS君はヒモ男と衝突してしまう。

話し合いは平行線を辿り、
彼女は彼女でヒモ男が泣くから別れられない、とか、
住民票がヒモ男と同一になっているからまだ婚姻届は出せない、
とか煮え切らない態度をとり出し、S君は切れて婚約破棄を決意。

ということらしい。

これでも詳細が不明だからなんとも言えないけど、
彼女はヒモ男と別れた方がよいと理性では考えていて、
そこに現れたS君に渡りに船とばかりに飛びついたのではないか?
性急に結婚しようとしたのも、
そうすればヒモ男を切れると考えてのことかもしれない。
ところが、そう簡単にヒモ男を切ることはできず、泥沼化。

大体住民票云々というのも怪しい。
戸籍と住民票は別なんだから、
他の男と同棲しているからといって婚姻届を出せない理由にはならないし。

彼女は混乱してしまい会社を続けて休む始末で、
社長や現場のリーダーも含めて事態が混乱しているらしい。

でもさーまだ会ってるんだよ。
で、ホテル行ったんだ、昨日も。
嫌いな奴とホテルなんて行ける?

混乱したS君はそんなことを言う。

そりゃ嫌われてはないでしょ。
でも現実問題として、
彼女がヒモ男を切れない以上、どうしようもないよね?

ヒモ男の腕にはロレックスが光っていたそうだ。
彼女稼ぎいいからなあ。

完全に彼女に振り回されたS君はかわいそうだけど、
でも同情しきれない。

S君はヒモ男に土下座して「結婚させてください」と言ったそうだ。
そしてヒモ男も土下座して「別れさせないでください」と言ったとか。

いい年して、登場人物3人ともバカみたいなんだよねえ。

なんか後味のよくない話でした。




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