なんでもない、いちにち - 2002年06月04日(火) いつもどうりの一日。書くことはいつもどうり、いろんなこと、そしてひとつのこと。 昼間、ラジオを聴いていて思った。 のちの時代に残る音楽とは?(流転する時代に流されない感動とは?) すばらしいメロディやコード進行は、心に残る。 でも、それだけ。 必要十分条件となりうるのは、MUSICを創り出し、息づかせるものたちの アイデンティティや、それらをoriginとするもののみだ。 歌がうまかろうと、メロディがよかろうと、関係なく。 コピーは言うに及ばず、オリジナルであろうと。 人間関係であろうと、国交であろうと、個の魅力、個の魂がないものには、 惹かれるものなどあろうはずがない。 すべてに例外なく。 …人間がつくりだした世界に、その人間を創り出したもの以上に魅力的なものは、 ない。 …言葉にすることで、よりいっそう確信した。 自分以外にじぶんの個なる性はいないのだと。 …そういうことをさして「個性」と呼ばせたい。 僕は、個性などという言葉がきらいだ。 こんなに不当な扱いをされているぐらいなら、いっそ消えてしまえばいいのに。 不愉快なことが、世の中にはとても多い。 夢を実現するために編み出された人類の英知が、 なんでもないくそったれたワイドショウ的日常におとしめられている現実を。 夢のない人間の、どこが人間らしい? ささいな夢であろうと、大きな希望であろうと、にんげんの本質はそれ以下にはないし、それ以上にもない。 「目的がいつしか手段になって」 「万物ははかなく流転し」 「ひとはそれをとどめる術を知らない」 人が人間である以上、夢を失っては生きていけない。 人間のいとなみとは、もっと奥ゆかしく、もっと意味があり、もっとすばらしいものだ。 僕は人間だ。人間になりたい。 ...
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