蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




小日常離脱
2003年07月25日(金)
箱根のお山にて。

1.
大観山のドライブインで、
伊集院似の走り屋が、
車のバンパーに足をかけポーズを決めつつ、
ソフトクリームを食べていた。
サングラスがはちきれそうだった。

車が可哀相。


2.
下り道で猛烈に煽りを掛けてくる後続車。
こちらはビジターだし、
家族を二人も乗せてるし、
はなから競う気などなし。
路肩に寄せて先を譲ったところ、
とても不満げにタイヤを鳴らしながら、
追い越ししようと反対車線に飛び出し、
脱輪。
ドライバーは先程の伊集院だった。

助ける義務など、
無い。


3.
美術館を訪ねる。
二人並んで名画を眺める中年夫婦。
妻は美術館だというのに学芸員の容姿を批評し続け、
夫は美術館だというのにがなぜか鼻息が荒い。

一体どんな「プレイ」だ?


4.
ぼんやりと芦ノ湖を眺める。
スワンボートを漕ぐ父と息子。
父は50代と思しきナイスミドル。
息子は20代前半らしき美青年。
笑顔を浮かべ幸せそうに湖面を行く二人とスワン。
ふと気付くと、
二人の手は船内でしっかりと握られていた。

「親子」であって欲しい。




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設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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