蛇腹食堂
書人*なび太

   

  




悩めよ 成年
2003年10月02日(木)
最近、言葉が思うように頭に浮かばない。

というとなんだかすごくヤバさげな雰囲気であるが、
ある商品が頭に浮かんで名前が出てこない、
昔の友人が頭に浮かぶのだが下の名前が思い出せない、
そういうことがよくあるという程度の現象である。

単に言葉が出てこないだけで、
大した問題ではないのだが、
これがすごく悔しい。
25歳以上(当社規定)の方なら、
この気持ちよくわかっていただけるに違いない。

この辺(喉の辺)まで出かかってるのに…、
あっ、なんか耳から脳みそ垂れてきそう…。

あの異常なまでのイライラ感はなんなんだろうか。

昨日も一般常識テストを受けている最中に、
うっかり頭に赤いハーブティーの姿が浮かんでしまい、
例によって名前が出てこない。

たしか、「最近一番感動したことを書きなさい」
という作文問題を解いてる最中であった。
なぜそんな物が頭に浮かぶのか、
未だもって原因究明は進んでいない。

とにかく一度気になりだすと、それが頭から離れない。
心は目の前のマスを埋めることに向っているのに、
頭の中ではグラスに入った赤い液体が、
列を成して陽気に踊り続けている。

「んー、なんだっけなぁ…、アレ。
 んー、んー。
 プ、プ、プッ…
 プノンペン?首都じゃん。
 あーんー。
 んー…
 チャンプルー。違う!
 シーサー、シークァーサー、ちんすこー…
 あー、もうっ、全然違う!!!
 ハ、ハ、ハ…、ハイビスカス!」

なぜか頭の中で沖縄物産展が開催されたが、
正解に近づくことができない。
ぼんやりしている間に、
受付の方がやってきてテスト終了を宣告。
テストの出来も中途半端なら、
肝心のハーブティーの名前すら出てこない。
おまけにそのまま面接に突入したので、
気分もすっきりしないまま、
正解はCMの後で!!

最悪である…。



さすがに面接中はハーブティーも姿を隠していたが、
会社を出て電車に乗るなり、
また赤い飲み物がクルクルと回り始めた。
きっと傍から見たら、
面接の出来があまりに悪かったので、
将来の不安に苦悶しているリクルーターに見えたに違いない。
フッフッフ、甘いぞ、貴殿ら。
違うのじゃよ、サラリーメン。
もうすぐ家に着くってのに、
あの赤い液体の名前が思い出せんだけなんじゃよ…。
クーッ、なんだっけ、アレ。

帰宅するなり、
「どうだった?」と聞く母に、
僕は鞄を渡しながら尋ねた。

「あのさ、
 あの、ホラ、あのぉ、
 赤いハーブティーあるじゃん。
 あのちょっと酸っぱい奴。
 アレ、名前なんだっけ?」

しばし沈黙。

「ローズヒップティー?」

「あーあーあー!」

すっきり(゚∀゚)



面接はダメでも我が人生悔い無し!!

ていうか、「プ」しか合ってないじゃん。




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