翠の日記

2003年02月15日(土) 『ジゼル』

 今のところ、最も好きな幕物がこれでしょう。
 1幕(村の情景)と2幕(妖精の森)の世界、そして衣装の違いがオイシサ2倍で、さらにジゼルとアルブレヒトの二面性が観られるからだと思います。
 主役の可憐さと女性の群舞が見所という点では「白鳥の湖」も同じですが、個人的趣味で丈の長いチュチュの方が好きなんです。いっそうロマンティックですよね。
 ジゼルの、恋人に裏切られたために狂死してしまうのに、妖精たちに殺されそうになる恋人を身を持って庇う健気さが好きです。
 それにしても、愚かさ��1の王子は白鳥のジークフリートだと思いますが、その後に続くアルブレヒトは後悔した後の場面が長い分だけ得してます。
 黒衣のマントを翻して、百合の花束を抱えての2幕での登場は、誰でもうっとりと見入ってしまうでしょう? これを卑怯といわず何をか言わんや、って感じです。
 今回、熊川くんのソロでは、会場にどよめきが広がるのを久しぶりに聞きました。歓声とか、ソロの後の「ブラボー」の声とかはいつものことなんですが、どよめきって思ってみないことが起きたときに現れる、声なき声の集合だと思うんです。だから、今同じ瞬間が会場にいる人全員に訪れたんだと思うと、ちょっと嬉しくなります。
 ジゼルのDVDはもう発売されているから、今公演分としては作らないのが残念です。
 それとも、リクエストすれば叶うのかしら?


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