突っ込みどころは満載なのですが、面白かったですね。 今まで見たドラマより役柄も合っていて、さすが本人たちのために書かれた映画だと思いました。 脇を固める人も割りと有名な人たちばかりで、予想していたよりも、贅沢なつくりでした。 笑えたのは南條の過去の美談が漫画化された、その絵がとってもアメコミ風なところ。 その決めセリフ「俺たちは人を救うために存在してるんだ」を、至るところで熱く語る東とか。真剣なところが、何故か笑えてしまう。 そして、江口が橘管理官に「あなたは嘘を付けない人だ。目を見てわかった」と言うところ。 これを聞いて、絶対後から橘さんの仕事っぷりに感心(?)する江口という回想シーンが入ると思ったのに…何にもなし。それなのに、そんなことを言われて「自分を信じられれば、他人を信じられる。人を好きになれる。あなたみたいにね」って橘さん江口が好きになったの? なんて素敵なお話! と思っていたら、解説には「母性愛」と書かれていて、少し残念でした。三宅くんはそういう役回りが多いから、仕方ないか…と。 それにしても、年齢設定上の敬語表現で、他のクルーに「南條さん」と呼ばれるのがとってもツボでした。でも、同期の彼女には「南條」と呼び捨てされるところがまた、良いんですよ…。 果たして、あの世界に辿り着くのには、一体何年かかるやらですが、近未来に夢を馳せられる映画だったと思います。
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