翠の日記

2010年05月01日(土) 『マウス・トラップ』

 再演ごとに観に行っているので、今回は4回目でしょうか? キャストがころころ変わるので、もはや初演から演じているのは内海しかいません。演出家の中で彼のイメージとジャイルズのイメージが完全に同化したということなんでしょう。
 嬉しい限りです。
 年齢制限に引っ掛かるまで、ジャイルズをやらせてあげてください。何しろ、若い夫婦が初めてゲストハウスを経営し、その最初の客たちとの間の推理劇ですから。
 何度も言いますが「若い」夫婦です!まだまだ行けます。相変わらず細くて、細くてうらやましい。

 今回のモリーは可愛くて綺麗なんだけど、ちょっと初々しさが足りません。それを考えると、芳本美代子はすばらしかった。あの甘ったれた声がポイントなんでしょうね。
 トロッター刑事は、ものすごい勢いで怒鳴るので、前から2列目の私には心臓に悪かったです。何度、そんなに怒らなくてもいいじゃない…と思ったことか;
 毎回思うのはケースウェルさんは難しい。男装で使う言葉は男言葉。でも、男の役ではないから、一人称は「俺」ではなく「あたし」。そして年齢不詳…どう演じれば違和感がなくなるのか、観ているこっちにもわかりません。今回ケースウェルさんが話すたびにクスクス笑う観客がいて、…ちょっと気が削がれました。
 国籍不詳のパラビチーニは今回「〜ある」という中華系の表現をたびたび使っていて…ちょっと微妙です。

 秋には『ブラックコーヒー』の再演もあるので、今から楽しみです。


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