職場には 若いヘルパーさんがたくさんいます Yさんのお気に入りの女の子がいて とても優しくしてくれるので喜んでいます このFヘルパーさんはみんな身内感覚で接しています 家族から離れて生活しているお年寄りにとって 何よりの元気の素ではないでしょうか YさんとFさんが委託販売の雑貨屋さんが来たときに 館内を一緒に出かけていき お菓子を買ってもらい Yさんの部屋で 一緒に食べた というのは聞いていました Fさんらしい 家庭的な対応だな・・・なんて 思っていました 1週間ほど前の出来事です 今日 Yさんは精神科受診で 私がもう1人の担当女性の Kさんのところへ行っている間に Mヘルパーと出かけていきました Yさんは久しぶりの外出に クリニックの近くのパン屋さんで クリームパンを買ったそうで ひとつは自分にもうひとつは私に ということなのです 『私はいつでもかって食べられるから せっかくだからYさんが召し上がって』 と いつものようにやんわりとお断りします 「いいや 一緒に食べる」 そのつもりで買ってきたからでしょう 引きません 『Mヘルパーさんにもあげないとね』 「すすめたら 食べたからいらん言われたよ」 『じゃあ明日 Yさんかヘルパーさんが食べないで パンが残っていたら いただこうかな』 「ほんとやで」 『うん ごちそうになる』 そういって 部屋を出てきました 1階でMさんに会いました 『クリームパン お断りしたの?残念そうでしたよ』 「だぁってさぁ すすめられたけど しっかりした人からならいただけるけど Yさんからはいただけないわよ 家族だって まさか私がYさんの買ったものを 食べてるとは思わないでしょ そういうのできないなぁ」 『なるほどね 確かに・・・』 私もMさんに近い考えだったせいか 食べずに出てきてしまったものなぁ なかなか難しいことです ご家族が見えたとき 一緒にお茶をいただいて お菓子を食べながら おいしいおいしい言いながら お話はするのですが ご本人前にして 2人きりではなかなかできないです Fさんの処遇の仕方と 明らかに違う点は ここなのかな・・・ 仕事として割り切って一線を引いてしまうのと 家族並なお世話をするやりかた 足して2で割るといいのかもしれないですね 色々なヘルパーさんがいるものです
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