いっしょくんの日記

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なんとなく 読んで下さいね。

2005年07月15日(金)  糖尿


 Yさんが入院している6人部屋に
 Yさんと同じ施設から入院している人がもう1人います
 隣のベットで 理由は骨折をしたようです
 糖尿病なので 施設にいるときから
 おせんべいや甘いお菓子は禁止され
 それでもこっそりと売店で買っては
 みんなに止められている姿を たびたび見ていました
 好きなものを食べるのに何でだめなんだと
 大騒ぎ大暴れでした 知的障害者なのです
 
 Yさんには行くたびに 水羊羹やヨーグルト
 プリンを一つずつ持って行き
 お茶を飲みながらのお楽しみをしています
 ところが部屋が変わり 隣に糖尿の知り合いがいたのでは
 ちょっと大変なわけです
 それでも 彼女がベットで寝ていて
 Yさんが起きていることが多く
 何とかYさんには食べてもらうことができました
 ところが今日は逆で Yさんが寝ていて
 彼女が車椅子に座っていたのです
 私は小さな声で何度も『○○さんから見えちゃうから
 ご飯の後で食べてね』といっても よく理解できないようです
 仕方なく 彼女に背を向けて
 Yさんにプリンを食べさせていました
 『お尻を向けちゃってごめんなさいね』
 「いいのよかまわない」
 とは言っていたけれど しばらくすると
 「その上の丸いもの一個くださらない?」
 え・・・・おまんじゅうじゃない・・・ 
 『あ・・・Yさんおまんじゅう欲しいって
  あげてもいい?』
 「どうぞいいよ」 
 『じゃあ 看護婦さんにきいてみてあげるからね』
 看護婦さんがすぐに担当の先生に聞いてくれたら
 「少しならいいでしょう・・・ってことですよ」
 『よかったねぇ じゃあどうぞ』
 もうむさぼるように 小さなおまんじゅうを
 一口で入れてしまいました
 うぁ・・・むせる・・・
 あわてて お茶を飲んでもらいました
 これで晴れてYさんもプリンに没頭できたのです
 といっても 相手は知的障害者ですから
 「もういいのよ 気を使わなくても
  まだあるみたいだけど ひとつでいいのよ」
 と 背中に話しかけてきます
 何とか誤魔化し誤魔化し 帰ってきました
 
 でも 今日の看護婦さんは 始めて顔を見た人でしたが
 とてもよく見てくれる 話のわかる人でした
 たくさんいる中で 皆さん忙しくて
 私の存在なんて 目の端にも止まらないようなのに
 わざわざ来てくれて「ご家族ですか?」
 と挨拶してくれました
 Yさんがジュースを飲みたがっていたと
 預かり金を持って買いに行ってくれたり
 糖尿の女性が 施設にいるときに お菓子を食べさせろと
 大騒ぎをするという話にも
 「そうそう すごいですよね こんなになっちゃって・・・」
 と 物まねして見せてくれて
 私と2人で「そうそう!」と 大笑いしたりして
 とても素敵な女性でした
 ついついいろいろなことを聞いたりして
 なんだか楽しかったです
 
 学ぶところがある人との出会いは
 本当に貴重ですね
 ほんのちょっとしたことでも
 大切に考えなければ・・・
 


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