思いがけなくコンサートのチケットが手に入りました モーツァルトのレクイエムです どちらかというと 田舎町ですから そういった硬いコンサートはあまり無く 珍しいと言ってもいいくらいです 主催が市ではないらしく 欲しいけれども手に入らなかった・・・ なんていう人も居たようです 子供たちを預けて 父とデートということに 2人きりで出かけるのは そうあることでは無いですが 今回を機に 都会のホールでのコンサートも 誘ってみようかという気になりました
コンサートは・・・ まぁ ホールが古く 建て替える直前なのですが 音響はいいとはいえないかもしれませんが 聴き応えのあるまとまった作品を聴いた実感があります
一部は小曲を三つ 1曲終えるたびに拍手が起こり 1曲目の終わりに 指揮者も後ろを向いて挨拶しましたが その後は 3曲目が終えるまでこちらを向きませんでした 二部はいよいよレクイエムです 大曲ですが いくつかの楽章に分かれています 第一楽章が終わったとき なんと 何人かのお客さんから拍手が起こりました あ・・・ここは拍手しちゃ駄目・・・ そう思った瞬間 ドイツ人の指揮者が 拍手を制する様に右手を上げたのです そしてなんと 曲中だというのに後ろをむき 英語らしき言葉で「ここは厳かな場面なのです 拍手をしてはいけません 最後にいただきます」 のような内容のことを客席に向かって言ったではありませんか 「スミマセンネ」と付け加え 曲に戻っていきました いやいや・・・驚きました 指揮者にお客さんが窘められるコンサートなんて初めてです これほどのコンサートを聴きに来るお客さんなら わからなかったのかな・・・と 私とて同じ田舎者とはいえ 同席していて少々恥ずかしいものを感じました 指揮者も気を取り直して 素晴らしい曲を聴かせてくれましたが 帰り道で 父も「音楽がわからないっていうのはそんなもんなんだな」 と困った感じでした 曲間の沈黙は拍手を求めているのではなく 1曲終えた余韻を受け止めていたり 次の曲への気持ちの準備もあるのだと思います 指揮者が余韻のために沈黙を作っていて 奏者も手を下ろさずに居るのに ばらばらと拍手が起こったりして 空気の楽しめない人たちだな・・・と感じます
贅沢なのでなかなか行けない都会のコンサートも たまには出かけて行って マナーを学ぶチャンスにしたいと 改めて思った今日のコンサートでした
モーツァルトの゛アヴェ ベルム コルプス゛ とてもきれいでした レクイエムもきちんとまとまったものに出来上がっていて よかったですよ
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