○○の手習い この歳にして私に師匠ができました 念願の篠笛の伝授がはじまりました 七つ穴の極普通の笛です 穴を押さえないと普通に音が出るのですが 「音は出ますねならはやいですよ」 ・・・ってそう簡単にいわないでくださいよぉ という気持ちでとりあえず この地域に伝わるお囃子から始めることにしました 頼りにするものは師匠の書いて来てくださった 笛の穴を押さえ図 太鼓の部分師匠が鼻歌か撥で膝をたたきます とにかくわかって欲しくて必死で伝えてくださるのですが すごく申し訳ないのですが ぜんぜんわからなくて とにかく一章節だけをやることに テープを出したり師匠が吹いたりと あの手この手でしたが 1時間ほどしたときに やっとなんとなくわかってきました なるほど太鼓がないと こんなにつかめないものなのかと びっくりしました 音を出して練習とはいえ 本当の音じゃないんです 本当の音とは・・・その1オクターブも上 どんなに力を入れても出ない 角度を変えても出ないのです これが出るようになって初めて 本格的な練習に入るのだと思います 一時間があっという間でした 「ちょっと笛貸してください」 『どうぞどうぞ ヨダレの笛』 と師匠が私のヒーヒーした笛を拭くと まぁまぁびっくり ひゃりろひゃられろ もっのすごくいい音なのです 『笛が喜びます・・・・』 思わずそう言いたくなりましたよ 言いましたけどね 師匠が帰ってから しばらく馬鹿力で吹いてみましたが ふっとしたときにちらっと音が出るのですよ ゛あぁぁぁぁ゛っと喜んで娘に『出たよね!今』 なんて離しちゃうと2度と出ない・・・ でも楽しいです 師匠はまったく物を受け取らず お月謝やお車代も 一切受け取りませんの一点張りでした 「そのかわり頑張ってください こんなに面白いものは無いですから」 かぁーーーーっ いい人だぁぁぁぁ よーし ということは短期間に上達することですね ・・・かはははは 右耳キンキンさせながら早く音が出るようにならなくちゃです
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