退院後初めて外来受診してきました
初めてであった時の担当の先生は お若いながらも頼れる口調で 「ここは専門医師か手術をしないので 大丈夫ですよ」 とおっしゃいました それでも市立病院ですから 誰が執刀するか怪しい気がしたので 『・・・先生に手術していただけますか?』 と 素朴に聞いてしまいました それが印象的だったのか 「誰が執刀しても大丈夫な体制ですが 僕がすることになりますよ」 と 自信を持って言ってくださいました その言葉を信じて入院して その日のうちにその先生から手術の説明があり 「しばらく痛みますが 頑張りましょうね」 と 子供に言い聞かせるような話し方に すっかり子供になってしまった私でした 術後も毎日診察があり 「傷跡がとてもいいですよ」 と励ましてくださり 痛みと腫れで話せない私に 笑顔を絶やさずに接してくださいました 「どうです?」 の質問に 私がブイサインかオッケーサインで 答えるのが楽しいらしく 「どうですか?」 と尋ねた後すぐに私の手を見るようになったりして 「ははは 少しずつですがいいみたいですね」 と 言葉に訳してくださいました
退院のときはだいぶ声が出るようになっていたので 『日々よくなっています 先生でラッキーでした』 そして診察の後で 両手で握手を求めると 「あっ」 と 恥ずかしそうに両手で応えてくださり すらりと痩せ型な体つきなのに ふんわりとした綺麗な手が印象的でした 「また外来で!」 そう言ってお別れしました
今日も先生の診察です 退院時は回復食で常食になってしまい ご飯だのパンだの とても食べられず 先生も気にしていました 「その後食事はどうしていますか?」 『・・やっぱりお粥に戻しました』 「あはは そうですか まぁ 喉と相談して食べていってもいいですよ」 (・・・?誰と相談?) しばらく考えてしまいましたが (!!喉か!) と 思ったら なんだか可愛らしく思えてきて にっこり笑ってしまいました 『喉と相談します!』 「かさぶたが取れるときにね 痛みがあることもあるから 鎮痛剤を出しておきますね 何かあったらいつでもいらしてくださいね」 (何もなくても来たい感じ・・・) 『ありがとうございました』
本当にこれで終わりです 長年の苦しみから解放してくださった 貴重な存在の先生ですが よくなってしまえばもう終わりなのですね 寂しいなぁ・・・ 元気になることが 先生への感謝であり 協力してくださった方たちへのお礼の印でもあります あと少しの辛抱で 痛みともさよならですね
そろそろ体を動かして 筋力を戻さないと 健康を手に入れたのですから
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