長い休みの後は やはり不安です 忘れられているのでは・・・ 私がいないほうがスムーズに運んでいるのでは・・・ そんなことが頭をぐるぐるまわります
少しばかり足取り重く 職場に入っていくと 「あぁー!!お久しぶり!! Yさんがずっと待ってるわよ」 と ヘルパーさんの声 不安が薄くなっていきます 会うごとに ヘルパーが 「よかったわぁ 戻ってくれて」 その言葉にどれほど励まされたことでしょうか 職員ではない私ですから 本当に必要ではないと お金の無駄遣いになってしまうわけですから 頑張っていかないと・・・と 自信ないながらも 自分に言い聞かせます
担当のYさんの部屋へ 『おはようございます!!』 お天気が悪いのに 電気もつけず 暗い部屋に座っています 「あぁー来てくれた来てくれた よかったー」 『・・・あれれ 暗くてお顔が良く見えないですよ』 と 電気をつけて入ります 嬉しそうなお顔 照れくさいような 困っていたような そんな表情です 「いない間な 困ったことせんかったよ」 ヘルパーを煩わせなかったということです それからどんな様子だったか どんなことをしてもらっていたか 話しは止まりません 私は担当者としか向き合っていないので 時間がかけられます それは大勢を見ているヘルパーさんには 難しいことですから Yさんの満足のいくような対応は望めなかったのでしょう 『これからは私がしますから』 「無理せんとな ゆっくりゆっくりでいいんや 元気でな ずっといて欲しいんや」 ウルウルしてしまうような言葉を頂いて この人のためにできるだけの事をしていこうと 思ったのでした Kさんは 私の顔を見るなり 悲しげな表情で固まっています ・・・見たことあるけど久しぶりなような・・・ 『んー・・・忘れられてしまったかな?』 と 独り言のように言うと 「忘れられたと思ったのは私のほうよぉーー」 と 泣き声に・・・ 「病気でもしたのかと思ってたの」 『実はそうなの 扁桃腺を取る手術してきたのよ 心配かけてしまうかと思って 秘密にしてた ごめんなさいね』 「いいよいいよ戻ってくれたならいいよ」 実はKさん こんなに私を認識してくださっているとは 思えなかったのです 正直なところ 驚きました それでも戻ろうという思いが揺らがなかったのは やはりご家族が私をとても必要としてくださったからです 「悪いところを治して 元気でまた母をお願いします」 と 決意したような口調で言われたからなのです 私を忘れてしまってもいい 私といる一時が 穏やかであれば・・・ そう思っていました
扁桃腺がひかなくなったのは 無理があるからではなかったかと 働くことに臆病になっている私です 仕事のことも子供の学校のことも子供とのことも・・・ 無理せんと ゆっくりゆっくりでいいんや 本当にそう思えた日でした
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