いっしょくんの日記

 へ(* ̄ー ̄)> 
なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2006年10月06日(金)  台風

 Yさんの精神科受診日ですが
 台風の影響で雨になってしまいました
 職場に行くときに
 Yさんには待っていただいて
 私が薬だけ取りに行くことにしようと
 心に決めて出かけていきました
 Kさんの時間を1時間ずらして
 Yさんの時間をまとまったものにするのですが
 一言だけ伝えて行こうと Yさんの部屋によります
 台風だから待っていてくださいと伝えると
 「いや 行く行く」
 と 頑として行きたがるのです
 『台風で風も強いし 雨もかなり降っていますよ』
 なんて言っても もう決めたとばかり
 「行く」
 と言います
 ・・・わかりました 雨の様子を見ましょうね
 とりあえずKさんのところに入り 
 1時間 様子を見ることに・・・

 1時間して戻ると
 部屋の前に立って行く気になっています
 『Yさん 待って待って まだ早いから』
 あわてて部屋に戻して座っていただきます
 こうなったら連れて行くしかなさそうです
 レインコートを着せて
 杖をついて行くことにしました
 レインコートを着たYさんとすれ違う人は
 「台風なのに・・・外に出るの?」
 と 誰もが聞きます・・・・よね
 『どうしてもと言うので ゆっくり行くことにします』
 職員も 制すると不穏になることがわかってきたので
 「気をつけてね」
 と 笑顔で送ってくれます

 園バスに吹き付ける風と雨は激しさを増し
 『Yさん・・・まだ降りることができますよ
  お家で待ちませんか?』
 「いや行く」
 ・・・仕方ない なるようになるか
 
 そんなわけで出かけたのですが
 ちょうど雨脚が弱くなってくれたので
 上手いこと傘無しで歩くことができました
 『こんな雨の日でも出かけられると
  出かけることに自信がもてますね』
 「なぁ 雨でも出かけられるんや」
 !!なるほど!!
 以前 娘さんが付き添って受診していたときに
 雨の日だから私だけ薬を取りに出かけたことがあるのです
 「足場が悪いから無理ですから」
 と きっぱり断る娘さんの顔を
 Yさんが微妙な表情で見ていたことを思い出しました
 あれに対する抗議か・・・
 やってみたいと挑戦するYさんの気持ちが
 嬉しくなります
 『台風なのにへっちゃらでしたね すごい!』
 Yさんは 嬉しい気持ちに少々興奮気味でしたが
 淡々とした様子がたくましく見えます

 そんな些細なことが生きる自信に繋がるのですね


 < 過去  INDEX  未来 >


いっしょくん [MAIL]

My追加