Yさんは相変わらず入院しています 保証人との電話の後 お見舞いに足が向かなくなっていました お金目当てのお見舞いではないこと 面会の後で息が苦しくなることなど 足をとめる材料は確かにあるのですが 寂しがりのYさんを思うと どうも胸が痛くなるのです
京都の長女から電話が入りました 「宇部の妹が泊りがけで行ってます」 山口県から次女が出てきているというのです 困ったな・・・3日ほど行っていないし Yさんに付き添うのを一時中断しようかとも考えていたので 気が重くなったのです 「病院へは何時ごろいきますか?」 「妹と会えましたか?」 買い物先での立て続けの電話・・・ 重い腰をあげて 足を病院に向けることにしたのは 午後のことになってしまいました
Yさんの病室には すでに次女の姿はなく 諦めて帰ったのだろうと入っていくと 私を見つけたYさんが あわてて両手を差し出します 「毎日何しとるん?」 『色々なことしてるよ もちろんお仕事もしているよ』 何日もこなかった思いがぶつけられます 息子や娘がかわるがわる来ていることを知って 疲れてもいけないから控えていた・・・と伝えました みんなが来ないときは私が来るからね・・・ 「明日も来てね」 『そうだね 明日も来ようね』 Yさんには関係ないことでお見舞いを躊躇している私です 両手で私の手を握って離さないYさんの気持ちを思うと 自分の弱さが情けなくなります
退院する見込みはまだないそうです 肺炎とは違う菌が 肺に入ったとか・・・ 院内感染でしょうか 一度Yさんの仕事をやめて 他で収入を得るべきでしょうか なかなかこんな気持ちで仕事が探せず ぐずぐずと過ごしてしまいます お見舞いはやめても行けるわけだし 退院したとしても 介護度が変わると 私がしていた内容は必要ではなくなるかもしれません 退院したけれど必要ないと言われるかもしれないのです サポートの仕事のお話をいただいていたことに 感謝の気持ちです いろいろなことが流れるように起こります
|