くるくるくろりくくろにくる
いんでっくすふるいのあたらしいの


2002年10月21日(月) ある告白

商店街で「石焼芋」のノボリを見かけた。
ちょっと寒くなって来たからか。

そう言えば先日友人と酒を飲んでいた時、石焼芋が大好きな子供を演じていたということを告白してみた。

幼い頃から「い〜しーやき〜もー」の声を聞くとソワソワし、親にせがみ、ねだり、そして走り出る、を繰り返してきた。が、そんな手順を繰り返してきた割には、いざ食べるとなると苦痛で仕方が無かった。
実際、甘い物を好まず、尚且つ口内の水分を奪っていく咽に詰まるタイプの食い物が嫌いな子供だった。故に幼少時はドーナッツ・蒸しパンが嫌いでラスクの類は食えかったと記憶している。バームクーヘンも年輪で剥がして食べる事が出来なければ嫌いだったろうなぁ。

そんな私が何故?

何かを覆い隠す為にベタな子供で在り続ける為に石焼芋を買い続けていたのだろうか?何か格好良い匂いがする…と思ったが、
冷静に考察すると、石焼芋が好きなのではなく石焼芋を「買うのが好き」な子供だったということに気が付いた。気が付いちゃった。

石から掘り出される芋。
おもちゃのようなバネ秤。
薪で燃えている釜。

あれが見たかったのか。なんだ全く普通の子供だ。

しかも買わせた挙句に食わないじゃー親の逆鱗に触れますわなぁ。
そんじゃ我慢して食うわ。そうかそうかそう言うことか。

そんなことの為に「この子は本当に石焼芋が大好きだった」などと親に記憶されているとうのはなんか悔しい気がする。そんな話なら、仮にデマでも「この子は餅を一升食った」なんて話のほうが天才の片鱗を覗かせるってもんだ。


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