くるくるくろりくくろにくる
いんでっくすふるいのあたらしいの


2003年05月31日(土) 行列・基盤・母岩

              *ネタバレ注意!*

って、どっかの映画サイト(CinemaScape−映画批評空間−)の reviewの真似をしてみる。


実際、前作の孤立無縁な淋しい現実世界での戦いが非常にヘヴィーだと感じていた私には、今回で何万人もの事実を知る人類たちの都市が存在するという事に違和感を覚えずにはいられなかった。しかもデザインや組織設定にかなりがっかりしちゃったんだよなぁ。
別に騙されてはいなかったし、ネオが目覚めた直後そんな話もタンクから聞かされるシーンがあったのだが、その都市「ザイオン」の描き方が私の想像と違いすぎたのだな。

なんかティナタナーな感じはちょっとね…

ま、それこそがMATRIX世界との差を明確にするための手段だったのかもしれませんがのぉ。

イメージ(映像)では、現実に近いMATRIX環境が一番好きなんだな。
よく比喩に出される「アリス」的で。
あの不思議な漂泊感は曖昧な既成概念の外から来たものを象徴しているわけだし。
例え(支配されたと気付かない)幻想の安定した社会に在っても、目覚める方のカプセルを躊躇い無く掴むだけの説得力があったのさ。

目覚めた先のさらに先があそこではやりきれんなぁ。

先行ロードショーだったおかげで、多くの友人から「どうだった?」と聞かれるものの説明が難しくなんかお茶を濁した感想しか言えなくなっちゃったのが残念。
だって、設定やシナリオの感想が一番言いたいところなのに、誰もそんなの聞いちゃくれないんだもん。(多くの友人は前作の細かい設定とか覚えちゃいないし)
エージェントスミスが大量発生しようが、ツインズが暴れようが、最大のオープンセットでカースタントかまそうが、ネオが救世主の役割を受け入れる葛藤が今回のキモだと思うのだけどね。

でも実際一番面白かったのは、見終わった後だな。

気の早い台風が低気圧に変わり、去っていった真夜中の風の強い駐車場(5階)で、
遥か西の街の明かりが晴れていくであろう真っ暗な空の下に浮かび上がっている様は、それこそ私をトリニティーな気分に誘ってくれたのだよ。

バイクで突っ込むか!


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