くるくるくろりくくろにくる
いんでっくす|ふるいの|あたらしいの
2004年08月07日(土) |
れーどらーむれーどらーむ |
暑さでCPUが壊れた風。どっからでもかかってきやがれ!(何故か大威張り)
成り行きで久しぶりに『シャイニング』など見る。案外好きな映画だ。 オイラ的にはホラーってカテゴライズしにくい、サイコサスペンスやねん、と思っちょります。幽霊がジャックの妄想ともとれるしね。 いやいやだとするならば、シャイニングの持ち主、ジャックの息子は他人の妄想を具現化出来るって言うかなりキワい能力も持っていることになりまんがな。 あ、ちょっと破綻? 話し戻って、幽霊が出てくる雪山のホテルに家族3人だけって真夏にピッタリの涼しげな設定ですわね。おほほほほほ。 でも一番怖いのは、何万回も言っておりますが、殺人鬼夫から逃げ惑う妻役のシェリー・デュヴァルの眼ですよ眼。 もう、すんげーの。こぼれそう。
真面目に語るとだな、スタンリー・キューブリックは映画的な絵を作る監督だよなってよく判る映画です。 背景の奥の奥を常に意識していて、3Dに見せるのは映画なんだから当たり前なんだけど、その当たり前さを無意識には流させないんだよね。 あ、この部屋の奥はこうで、こうで、こうで、ってそりゃもう本当にカメラで追い切れない所まで細かく作っているのが見える。時折、圧倒的な空間の圧力を感じさせたり、広大さを見せたりね。 ただ、それらの広がりやら大きさが本編の筋と絡んでいるかと言えば、一概に関係なかったりする気がするんだよね、オイラは。 だから、絵を見せる監督なんだなって。 遺作の『アイズ・ワイド・シャット』にも多分にそういう絵が見られる。 ああ、贅沢だなぁって感じさせてくれる。 映画が金が掛かっていてゴージャスっていうのとはちょっと違う。 その絵を堪能させてもらうこっちを贅沢だなって気分にさせるんだよ。 中々あんな画面を作れる監督はいないぜ。
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