迷い心


2002年11月06日(水) 疾走

夢の中で追われるようにビル内を走る
ゴム底の靴はリノリウムの床をしっかり噛み
疲れを知らない太ももは無駄な動きなど一切無く
僕の体を加速しつづける

突風が吹いているが頬に感じる事は無く
視界もクリアー
前方の一点を見つめつつも
俯瞰からの視界が現在地を把握させる

階段を飛び降り下へ下へ

体重は軽く遠心力を持つくらいにしか軽くなく
アゴが床に着くかと思わんばかりの前傾姿勢は
じきに体を意識させる事が無くなり
ただひたすらに前方の一点
のみを意識させる

視界の中心だけがはっきりし
周辺は流れる線に

まっすぐ全力で
走りつづける

ただ前に向かう意識のみ


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仁 [MAIL] [My追加]