家路途中に通り雨にあったんだ
着てるものも全部びしょ濡れで 整えた頭はぺちゃんこで前髪から水が滴り かばんの中も水が染みてそうで 紙類を諦めなくちゃいけないくらいの雨
走る気分でもなく 靴の中に貯まった水が立てる音を意識しながら 雨が目に入らないよううつむき加減で歩いた
家でパリパリに乾いたタオルで 髪拭きながら窓の外の様子見てみた
雨が止んで雲の切れ目から陽が差し始め 周辺の雲をうっすらこんじきに染めて とても綺麗だった 天使がラッパ吹きつつ降りてくるような 荘厳な雰囲気でもあり暖かい光だった
空気は澄み渡り ほのかな水の匂いとまだ流れる音
ただ、気持ち良く感じた瞬間だった
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