七竃雑記帳
桂木 炯



 節分〜。




そんなわけで
節分なので

神社に行って厄払いを・・・


日本のすばらしい風習


「厄年」


これは、昔の人の知恵です
女子も男子も厄に設定された年に
大体体の機能の変化を肌で感じるものなのです
アンチエイジングという言葉が広がろうとも
「厄年」という言葉の重みの前では
なんの意味も持ちません
どれだけ表面を若返らせようとも

細胞はその年齢

きちんとそれなりの体になります
ならないと困ります

なので先人が身を持って感じ
後々に残してくれた
「あんたも気ほど体は若くないんだから
 これからは気をつけなさいよ」
という
すばらしい準備期間は


三年



そう、厄年は
前・本・後とたっぷり三年間続きます(きゃー)


ならば、心構えとして祓っておきましょう!と
向かった某神社
この神社は前日が大きな祭りで
当日も節分祭はあるらしいが
やはりひっそりとしていた
けれども、節分の日は祈祷を受ける人が多く

拝殿に一列に並ぶ人々


いいが
お祓いする前には神さまに用向きを
声高に伝えるわけです

「○○さんは今年何とかで何なのでよろしくね」

という風に・・・

ということは


「○○に住まいする○○は〜、本年○厄にて〜」


って
わぁ、初対面の人に年が!?


などと、青くなったり赤くなったりしつつ
丁寧に首をたれる足元には
文明の利器「電気カーペット」が、こっそりと
緋毛氈に忍ばせてあった

あぁ、ありがたい(温暖化のわりに非常に寒い日だった)


そんなこんなを思いつつ
おおよそ、他の神社では考えられない道具でざんざん祓われ
非常に晴れ晴れとした気分で下山をしたが
バッファローは失敗だった
後々気づいた駅まで徒歩で行く時間は「30分」であった


どうりで途中で飽きたはずだ(大人なのに)


もちろん家に帰って

恵方巻という名の細巻き寿司を自分で巻き
北北西を向いて黙って食し
近所ですばらしく大きい「いわし」を買ってきて焼いて食し
一人で豆も撒き
年の数(数え年)を食べたらえらいこと腹が張った


恵方巻きは
関西の風習(しかも結構最近の)だと思っていたら
昨年あたりから急に全国へ・・・
関西の発端が「海苔の協会」なら
きっと関東の発端は
「かんぴょう製造業のみなさん」だろうと思われる(日本一は栃木)

だからって
ケーキまで巻いちゃったりするんだーと
思ったけど

恵方巻き

なんだから
巻いていればなんだっていいんだ!と思い直す
自分で巻いた寿司だって
キュウリや梅だしね


ニュースの結びで
「節分をきちんとするのは
 伝統行事を守る気持ちが強まってきたから」
とか言っていたけど
2・8は販売業種にとって
もっともつらい期間であるだけに
行事性のあるものはなんでも、盛り上げる!という
商魂のなせる技の影響もなきにしもあらず・・だと
思ったりもする
けど
正月がうやむやな今
節分だけでもきっちり出来ると
「節目感」がでて
よいものなんじゃないかなぁと思っています


せっかく奈良方面にいたんだから
東大寺の万灯篭でもみてくればよかったかなぁ?と
夜道に豆をばら撒きながら思った炯でした


2007年02月03日(土)
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