あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2002年09月24日(火)


風が、走り抜けていく。
野分。
揺れる萩の野を真っ二つに裂き
走り抜けるその直線の先に、君は立ち。

胸をおしひろげ突き抜けてゆく流れを
すべて受けとめながら

空は輝いていた影は暗かった森はざわめいていた
私は立っていた君は歩いていた夏は遠かった

輝きは風が散らしてしまうから、君は目を閉じて
けれど語る唇が閉ざされる事は無かった
君は今でも





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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe