あまおと、あまあし
2003年07月11日(金)
その最初のひとひらは
あお い 色ではなかったか
あなた
おぼえてはいませんか
夏の日 染みわたる蝉の声も
白壁に塗りこまれてゆく あなたの影も
あの光の中で
繰り返されています
何度も なんども
あお から落ちてきたその声は
祈りなどではなく
けれども確かに
まもりたいと 願う言葉であったと
言い訳のようにきかされて
そうですか と
わたしは答えたのです
あなたの 影はまだ擦り切れぬのに
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著者 :
和禾
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雨渡宮
図案 :
maybe