あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2004年08月13日(金)

べったりと落ちていた影が 
ナイフで切り取られたようにくっきりと
ひなたに涼しさを落としている
目が覚めれば 突然に季節は巡り
秋 が
また再び訪れたのだ

暗がりと明るい場所のあわいに
貴女はいつでもいて
どうして、夏の間は忘れてしまうのだろう
いってしまった事を恨むことばかり
貴女の声は 今でもそこにあるのに

正しく名前を呼んでください
聞こえない声で 音にならない声で
ひなたでも 暗がりでも 何度でも耳を澄まして
私は貴女のかたちを思い出し
ただ足りないものは ぬくもりだけだと言い募りましょう

秋が
また再び訪れて
夏の日のかわいていることを
唇が思い出さないうちに
秋、が


過去 一覧 未来


My追加
 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe