デコラのひとりごと。
TOP|←|→
昨夜の月は、ほそーく細く、ほんのり赤く。 今夜の月は、ちょっぴり太ってその赤みを増していた。 ・・・歯車が狂い始めたのか? いや、むしろこれまでがうまくいきすぎていたのだ。 本来ならば、これが普通なのかもしれない。私にしてみれば。 帰り道、ボケッと空を見上げつつそんなことをふと思う。 とりあえず初心に戻ろうと思って、規則正しい生活を決心するも 携帯が鳴る。液晶の名前を見て、長電話の予感。 あぁ規則正しいのは明日からにしよう。
Mからの電話は久し振りのこと。 Mは私の親友。離れてるし時々しか逢わないし話さないけど、 それでも親友と呼んでしまうのは何故か。 身近にもっと親しい友人もいるのに、 「親友」という言葉は彼女にしか使ったことがない。何故か。 彼女が私のことをどう思っているのかは知らないけれど。
とりあえず、Mは酔っ払っていた。 ケラケラと笑いながら、わけのわからないことばかり言うので 私もわざと暴言を吐きつつ、彼女の心中を探っていた。 絶対にこれは落ち込んでるなと直感した。
予想通りに電話は長くなってしまった。 携帯の充電は切れてしまったのに、家の電話でまた語り始める。 彼女と話していると、いつも不思議な世界に迷い込んでしまったような 気分にもなる。一種の宗教観のような。 Mは少し不思議な子で、独特の世界観を持っていた。 根本的なところから違っていたりするので、話しているうちに なにが普通でなにが普通じゃないのかわからなくなってしまう。 所詮、私やその他大勢の持つ常識や概念なんていうのは、 TVだとか小説だとかそういったものに影響されているに 過ぎないのかもしれないなぁなんてことも思ったりする。 だからといっても、彼女はいたって普通の子なのだけど。
共通の部分はもちろんあって。 でも違う部分もたくさんあって。 だから、私たちは互いに「目からウロコ」な話を吸収しあって なんとなくだけど目の前の道を切り開いたような気分になる。 うん。なんか納得した。本当になんとなくだけど。 戦いは明日から。 ただしそれは寝不足をともなって(苦笑) あぁ、頑張らなくては。
decora
|