台所のすみっちょ...風子

 

 

モナリザスマイル - 2004年09月08日(水)

大学からの友人Sは、パリ在住である。

4年の時に1年の体育の単位を焦ってとっていた私と違い、

彼女は履修外のフランス語をやりたい、と事務局に掛け合うほどの

優秀さで、卒業後、ためらいもなくパリに留学してしまった。


一昨日、そのSが一ヶ月の滞在を終えてパリに帰った。

先週の水曜日、バイト帰りに待ち合わせをして食事をしたのだが、

私はいつになく疲れていた。

パソコン2台に不具合があって、修復のため5時間パソコン見っぱなし。

だから会った時は、これからイタリアンが食えるというのに、

ヘトヘトだった。


「すごく疲れてるみたい」

スパゲッティーをよそってくれながらSが言う。

「そうなんだよね、ここんとこパソコンの調子が悪くてさ〜」と私。

「いつもそんなに大変なの?」とSが続けて聞く。

「ううん、、最近だけ。いつもは体操とかしてるんだ。
 あっ、 頭にペットボトルとかも乗せてる」
「ペットボトル?」
「そう、頭に立てて、どれくらい倒さないでいられるとか」
「いいね〜。楽しそうなバイトで」

彼女は普段、私がどんなふうに働いているかを知っても決して驚かない。

「え〜、高い時給のくせにそんなことやってんのぉ〜?」

などと顔をしかめない。

それどころか終始、私の話を聞きながら穏やかな表情を見せる。

その顔は心底そう思っているような、柔らかな微笑み、

まるでモナリザスマイルのようだ。


素敵な笑顔をありがとうS。

でも、普段の私の働きっぷりは・・

自分でもどうかと思う。


おしまい。


...




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