台所のすみっちょ...風子

 

 

BO−BO− - 2004年10月05日(火)

「ねえ、冬なのに脇の毛って剃る?」

昔、友人にそう聞かれたことがある。

「もちろんじゃん!」

私はハッキリ答えた。

それは確か20代半ばの時だった。

見えないところをないがしろにしては、

女もおしまいだ、と当時の私は十分自覚していた。


だが、今、私の脇の下は何気にボーボーである。

決して剃る気がないわけではない。

ただ、風呂に入る度、剃刀を忘れてしまうのだ。

気がついた時はいつもすでに体が泡だらけか、髪が泡だらけ。

そして、ないと分かっているのに、「どこかに・・」と

必ずキョロキョロしてしまい、そのたびに旦那の赤いシェーバーと

目が合ってしまう。


「いっそ、これで、スパっと・・」

何度そう思ったことだろう。

T字型の二枚刃のシェーバーはいかにも良く剃れそうだ。

だが、それに手をかけた瞬間、「女もおしま」どころではなく、

「二度と女に戻れない」ような気もするのである。


女でいることは、忍耐がいる・・と私はここんとこ毎日感じている。


おしまい。



...




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