台所のすみっちょ...風子

 

 

黄昏 - 2004年10月12日(火)

夕方、マンションを見に行った帰り、私の心は沈んでいた。

高い・・高いのだ。到底私達に買える値段ではない。

この地域での物件探しももう一ヶ月半。

週末、休みの度に車で片道一時間、いや、渋滞などで

下手すると二時間の距離を通っているのだ。

ここら辺りに住みたいというのは、私の我がままなのだろうか・・。

無理を言って、彼を困らせているのではないのか・・・。

疲れきった旦那の横顔に私は自問自答する。

先週、私のどうしても!というお願いに、彼は自分の気に行った

千葉のマンションの申し込みを断っていた。


もしかして、私が結婚相手じゃなきゃ、もうとっくにマンションは

決まっていたのかもしれない・・そんな気さえする。


「ねえ、私と結婚したこと、後悔してない?」

ふと、そんな言葉が口をついた。

すると、

「どうして?お前が毛深いから?」

旦那の視線は袖をまくった、私の腕にしっかり注がれていた。



そうじゃないだろ、、

悪かったよ、毛深くて!


おしまい。


...




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